こころに栄養を与える。
朝食、昼食、夕食。極端な場合なら、朝食、昼食、夕食、お茶、夜食、そして寝る前には温かい飲み物を一杯。こんなに大切に養われているなんて、体は幸せです! 同じようなことを、誰が心のためにしているでしょうか。どうしてこんなに違うのでしょうか。心と体、そんなにも体のほうが大事なのでしょうか。
不思議の国のアリスの作者として有名なルイスキャロルが講演の原稿として書いた、
「心を養う」の序文。
本を「心の栄養」にたとえた読書論です。
生きるということは、体を養うことにかかっていて、
心が腹ぺこ状態で放置されていても、動物としては生きていける。
確かに心の状態は目には見えないけれど、
体と同じくらい大切な心をどうして放置しておけるのだろう。
心だって体と同じように適切に栄養を与えてあげなくちゃ。
という考えのもと、
心の暴飲暴食を避けて、適切な量を適切なタイミングで食べて、
しっかりと消化することの大切さが説かれていました。
短いのですらすら読めてしまうけど、面白くてためになる。
いい文章ってこういうことだなと思います。
この文章に書かれていたことを踏まえつつ、
心にも栄養をあげながら大事にしていこうと思いました。
短いけど、備忘録。
原文はこちら
ルイス・キャロル 石波杏訳 心を養う FEEDING THE MIND